恵みとまことによって、咎は贖われる。主を恐れることによって、人は悪を離れる。(箴言166節)

1.詩篇32篇1節―5節
2.伝道者の書12章13節―14節
3. ヨハネの福音書1章14節―17節
4.エペソ人への手紙2章1節―9節

イエス様は十字架の死をもって罪人のためにご自身をささげて示された神の愛をもって神を愛し、隣人を愛するように話されたのですが、パウロは「終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。その時に人々は、自分を愛する者、金を愛する者、神よりも快楽を愛する者になり、見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。・・・悪人や詐欺師たちは、だましたりだまされたりしながら、ますます悪に落ちていくのです。(テモテへの手紙第二3章1節―5節及び13節)」と、イエス様が願っているような生き方をしない時代が来ることを語るとともに、悪人や詐欺師の生き方にも触れています。ところで、パウロは「金持ちになりたがる人たちは、誘惑とわなと、また人を滅びと破滅に投げ入れる、愚かで、有害な多くの欲とに陥ります。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ある人たちは、金を追い求めたために、信仰から迷い出て、非常な苦痛をもって自分を刺し通しました。(テモテへの手紙第一6章9節―10節)」と、「お金を愛する」ということは「お金があるから、・・しよう。」とか「お金がないから・・はできない。」と、事を決めるのにお金に決定権をあずけてしまうことで、信仰が萎えてしまうことを示しておられるのではないでしょうか。主は私たちが何を必要としているのかをよくご存知で必要なものを与えてくださる方です。ところで、人はこの世に生まれ、この世を去るまで多くの咎(とがめられるようなこと)を積み上げながら「今」を生きる者であって過去に戻って消すことはできませんから、絶望的な状態にありますが、今日の聖句が「恵みとまことによって、咎は贖われる。主を恐れることによって、人は悪を離れる。」と語っているように恵みとまことを実現してくださったイエス様によってのみ全生涯の咎は贖われることを人々が知ることができますように、「主を恐れる」、すなわち主がどんな偉大な方であるかを、主を欺くことはできないことを知る者となり悪から離れることができるように祈ろうではありませんか。