聖書箇所
あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい。(ヤコブの手紙5章13節)
<関連聖句>
1.コリント人への手紙 第二1章3節―5節
2.ピリピ人への手紙1章27節―29節
3.ヘブル人への手紙5章7節―10節
4.ペテロの手紙 第一2章22節ー25節
<メッセージ>
人はだれでも苦悩することがありますが、箴言14章13節が「笑うときにも心は痛み、終わりには喜びが悲しみとなる。」と語っているように、笑っていても心が同じ状態であるとは言えないのではないでしょうか。多くの人は、しかもキリスト者であっても笑うことによって心の状態を他者に知られないようにごまかして生きることがあるのではないでしょうか。パウロは「立っていると思う者は、倒れないように気をつけなさい。あなたがたのあった試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないような試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるよいうに、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。(コリント人への手紙 第一10章12節―13節)」と、キリスト者もこの世の人々と同じように試練に会いますが、その試練は耐えられないようなものではなく、脱出の道も備えられていることを語っています。ヨシャパテは大軍が攻めてくることを知らされた時、恐れましたが、「私たちに立ち向かって来たこのおびただしい大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのかわかりません。ただ、あなたの私たちの目を注ぐのみです。(歴代誌 第二20章12節)」と、ただひたすら主の助けを求めたので、主はヤハジェエルを用いて「あなたがたはこのおびただしい大軍のゆえに恐れてはならない。気落ちしてはならない。この戦いはあなたがたの戦いではなく、神の戦いである。」と仰せられたのでした。翌日、「主に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」と喜びの声、賛美の声をあげ始めたとき、主は伏兵を設けてユダに攻めて来た人々を襲わせ、残党は同士討ちをするようにして大勝利を与えられたのでした。ヘブル人への手紙12章3節は「あなたがたは、罪人たちのこのような反抗を忍ばれた方のことを考えなさい。それは、あなたがたの心元気を失い、疲れ果ててしまわないためです。」と、イエス様がどれほど苦しまれたか(ヘブル人への手紙5章7節―9節)を考えるとともに、今日の聖句が「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい。」と勧めているように、どんな状況下にあっても、私たちのためにとりなしていてくださる主を見上げて生きるようにしようではありませんか。