知恵ある者の静かなことばは、愚かな者の間の支配者の叫びよりは、よく聞かれる。知恵は武器にまさり、ひとりの罪人は多くの良いことを打ちこわす。(伝道者の書9章17節ー18節)

1.列王記第一3章3節ー28節
2.伝道者の書12章9節ー14節
3.ルカの福音書23章10節ー43節
4.ローマ人への手紙5章5節ー21節

今日の聖句「知恵ある者の静かなことばは、愚かな者の間の支配者の叫びよりは、よく聞かれる。知恵は武器にまさり、ひとりの罪人は多くの良いことを打ちこわす。」に新約聖書の光を当てると、イエス様を釈放しようとしたピラトに対して祭司長たちは群衆を煽動して「十字架につけろ」と叫び続け、イエス様が十字架にかけられると道を行く人々は頭を振りながら「おお、神殿を打ちこわして三日で建てる人よ。十字架から降りて来て、自分を救ってみろ。」とののしると、祭司長たちや律法学者たちだけでなく十字架にかけられていた二人の犯罪人もあざけったり、ののしったりしたのですが(マルコの福音書15章10節ー32節)、イエス様は人々のためにとりなして祈られたのでした。その祈りを聞いても悪口を言っている犯罪人にもうひとりの犯罪人は「おまえは神をも恐れないのか。」とたしなめてから「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」と、イエス様に対する考えを変えたのでした。イエス様は彼に「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」と人の力や知恵では得ることのできない死後の希望を与えられたのでした。確かに神の知恵はどんな武器にもまさっているだけでなく、パウロが「ちょうどひとりの不従順によって多くの人が罪人にされたのと同様に、ひとりの従順によって多くの人が義人とされるのです。(ローマ人への手紙5章19節)」と語っているように、ひとりの罪人によってこわされた神との関係を神の知恵は回復され、天にあるすべての霊的祝福をもって祝福してくださったのでした(エペソ人への手紙1章3節)。神の知恵であるみことばをしっかり握って生きようではありませんか。