天よ。喜び歌え。地よ。楽しめ。山々よ。喜びの声をあげよ。主がご自分の民を慰め、その悩める者をあわれまれるからだ。(イザヤ書49章13節)

1.イザヤ書44章9節―23節
2.ルカの福音書2章8節ー20節
3. ローマ人への手紙8章18節―27節
4.コリント人への手紙第二1章3節―6節

今日の聖句が「天よ。喜び歌え。地よ。楽しめ。山々よ。喜びの声をあげよ。主がご自分の民を慰め、その悩める者をあわれまれるからだ。」と語っているように、主はご自身の民がエジプトにしいたげられ悩み苦しんでいるのをご覧になられ、エジプトからご自身の民を救うためにモーセをエジプトに遣わされたように(出エジプト記3章7節―10節)、ソロモンが日の下、すなわちこの世を見て「見よ、しいたげられている者の涙を。彼らには慰める者いない。しいたげる者が権力をふるう。しかし、彼らには慰める者がしいない。(伝道者の書4章1節)」と語っているように、慰める者のいないこの世に、どのような苦しみのときにも慰めることのできる神は御子イエス様をお遣わしになられ、昇天されたイエス様はキリスト者に慰め主である御霊を与えてくださったのです。イルミネーションが飾られ、クリスマスと忘年会が重なってこれからは日々喜びが広がっていくように思わされますが、そのような雰囲気が、かえって人々の悲しさを増したり、憂鬱を与えたりするようなこともあるのではないでしょうか。いまだにウクライナにおける戦争が終結されずに多くの方が愛する家族を失い、ロシアによって発電所が破壊され、これからどうなるのか、と不安の中に多くの方がおられる現状はとても悲しいことです。第一次世界大戦中、12月24日から25日にかけてドイツ軍とイギリス軍の兵士たちが「きよしこの夜」を賛美し、戦死者の遺体を回収し合同埋葬式を行ったり、自分たちの持っていたチョコレートなどを交換したり、記念写真を撮影したりしてクリスマスを祝った記録があります。今年のクリスマスも同じことが起こり、戦争が停戦するだけでなく、終結に向かうことができますように、各教会のクリスマス集会における福音宣教の働きが推し進められ、ご遺族の方々だけでなく、孤独の中にいて寂しさを覚えている方々、苦悩しておられる方々が、どんな時にも慰めてくださるだけでなく、苦難に耐え抜く力を与えてくださる主にお会いできるように祈ろうではありませんか(コリント人への手紙第二1章6節)。