あなたの恵みは大きく、天の上にまで及び、あなたのまことは雲にまで及ぶからです。(詩篇108篇4節)

1.ヨハネの福音書1章14節―17節
2.ローマ人への手紙4章25節―5章11節 及び20節
3.エペソ人への手紙2章1節ー9節
4.テモテへの手紙第二2章1節―13節

パリサイ人として生きていた時のパウロは神の恵みがわからずにキリスト者を迫害していましたが、キリスト者となったパウロは「私があなたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。」と語ってから「最後に月たらずで生まれた者と同様な私にも現れてくださいました。私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のないものです。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかの使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」と、恵みを知っただけでなく、極度の迫害にあっても、恵みに、すなわち恵みとまことに満ちておられる(ヨハネの福音書1章14節)イエス・キリストに生きられたのでした。クリスチャンホームで育ちながら、七歳の時に母親が召されやショックだったのでしょうか、ジョン・ニュートンはクリスチャンを迫害し、奴隷商人として生きていたのですが、さまざまな出来事を体験しながら牧師になり「驚くばかりの恵み」を書かれましたが、それは御自身の証でした。人はとかく自分が罪人であることを自覚しないで、犯罪者に対して死刑を求刑するようなことをしますが、実は死刑を求刑する遺族や弁護士も罪人なのです。神は悪者の死を喜ばれる方ではなく(エゼキエル書18章23節)、御子イエス様をこの世にお遣わしになり十字架の刑をもって、恵みとまことを実現されたのでした。今日の聖句「あなたの恵みは大きく、天の上にまで及び、あなたのまことは雲にまで及ぶからです。」を心に据えて、主の恵みとまことは、人の考えでは把握できないほど偉大なものであることを忘れずに、パウロのように恵みをむだにしない生き方をするように心がけようではありませんか。