主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。(詩篇139篇1節)

1.ルカの福音書19章1節ー9節
2.ヨハネの福音書2章23節ー25節
3.ヨハネの福音書21章15節ー19節
4.コリント人への手紙第一10章1節ー13節

ダビデは主のみこころにかなった者としてイスラエルの王として油を注がれましたが、では彼は完全な者であったかというと、彼の生涯をサムエル記に見るとそうではないことがわかります。彼はサウル王からこよなく愛されサウル王の道具持ちになったのですが(サムエル記第一16章21節)、ペリシテ人との戦いに勝利し帰還した時、女性たちが「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」と笑いながら繰り返し歌ったのを聞いたサウルは非常に怒って不満に思い「ダビデには万を当て、私には千を当てた。彼にないのは王位だけだ。」と言って、その日以来ダビデを疑いの目で見るようになり、ダビデを殺そうとしたので、ダビデはサウルを恐れ、ヨナタンを巻き込んで策略を練ってサウル王から逃れたのですが、その途中、祭司アヒメレクを騙してパンとゴリアテの剣をもらってからイスラエルの敵であるペリシテ人の陣地に逃げ込んで、アキシ王に気に入られるためにペリシテ人の町を襲撃して得た勝利品をイスラエルの町を襲撃して得たものである、と偽るようなことをしたり、バテシバと不倫をしたり、バテシバの夫ウリヤを戦死させるようなことをしたり、さまざまな罪を犯しましたが、彼は常に主に立ち返ったので、使徒の働き13章22節には神が「わたしはエッサイの子ダビデを見いだした。彼はわたしの心にかなった者で、わたしのこころを余すところなく実行する。」と仰せられたとあります。今日の聖句「主よ。あなたは私を探り、私を知っておられます。」はそのダビデのことばです。主は私たち以上に私たちのことをご存じでありながら、私たちを選んでくださり、罪に定められないようにとりなして祈っておられるのです。ダビデのように主に知られていることを心に据えて恵みとまことに満ちておられる主の御前に正直に生きようではありませんか。