恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。(イザヤ書41章10節)

1.出エジプト記33章12節ー16 節
2.ヨシュア記11節―9
3.イザヤ書431節―7
4.ヘブル人への手紙135節―8

人は恐れたり、圧倒されてたじろいだりするようなことを何度も経験しながら一生を終えるのではないでしょうか。聖書は一貫して「恐れるな。」「恐れてはならない」「思い煩うな」「心配するな」と主はご自分の民に何度も、何度も、くり返し語っておられますが、それは、人が抱える弱さを語っているのではないでしょうか。イスラエルの民はエジプトにおいてだけでなく、前方には紅海、後方からはエジプト軍が迫って来るような時、神は民が対岸に渡れるように紅海を二つに分けられるという、人知ではとうてい考えられない驚くべき神の力を現されたのですが、主が与えようとされているエモリ人の山地に来た時、モーセは「私たちより先に人を遣わし、私たちのために、その地を探らせよう。私たちの上って行く道や、入って行く町々について、報告を持ち帰らせよう。」という民の意見に同意して人を遣わした結果、探索に行った者のうちヨシュアとカレブ以外の者たちは約束の地について「私たちはネフリム人、ネフリム人のアナク人を見た。私たちには自分たちがいなごのように見えたし、彼らもそう見えたことだろう。(民数記13章33節)」と悪く言いふらしたために、「私たちはエジプトの地で死んでいたほうがよかったのに、できれば、この荒野で死んだ方がましだ。」などと言い、箴言29章25節が「人を恐れるとわなにかかる。しかし主に信頼する者は守られる。」と語っているように、人を恐れたために彼らは神の守りと神の偉大さを忘れてつぶやいたために、彼らが願ったように主を信頼したカレブとヨシュア以外の20歳以上の者たちは荒野で亡くなったのでした。恐れや思い煩いが襲って来た時、「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」という神の約束を思い起こし、全能者なる神がいつもともにいくださることを感謝、心のうちを正直に主に申し上げるとともに、全能者なる神がいつもともにいてくださることを感謝し、主からの平安をいただいて心と思いを守っていただこうではありませんか(ピリピ人への手紙4章6節―7節)。