何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ人への手紙4章6節―7節)

1.サムエル記 第一 12節―20
2.詩篇625節―8
3.ヨハネの福音書14章22節―27節

コロナだけでなく、大雨が毎年のように日本を襲い、川の決壊によってぼうだいな被害をこうむった 熊本県などの状況を見るにつけ、これからどうなるのだろうという不安や恐れの中に多くの方がおられるのではないでしょうか。しかし、不安、恐れは自然災害だけでなく、日々の生活の中で物事を否定的に考えて悩んでしまうようなことがあるのではないでしょうか。イエス様は「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。(ヨハネの福音書14章27節)」と仰せられました。ですから、今日の聖句は私たちの心や思いが守られるために「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」と勧めているのではないでしょうか。イエス様は「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。(マタイの福音書18章19節―20節)」と仰せられるとともに、「あなたは祈るときには自分の奥まった部屋に入りなさい。そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。(マタイの福音書6章6節)」と、公に祈る祈りと個人の祈りについて話されました。祈る時、人がいるとどうしても人を意識して信仰深そうな祈りをしてしまいがちになるのではないでしょうか。今日の聖句が、また詩篇62篇8節が「民よ。どんなときにも、神に信頼せよ。あなたがたの心を神の御前に注ぎ出せ。神は、われらの避け所である。」と勧めているように、心のうちにある思い煩いや願いをすべて正直に主に申し上げて、すべてのことを益としてくださる主に心と思いを守っていただこうではありませんか。