盗人が来るのは、ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。(ヨハネの福音書10章10節)

1.ヨハネの福音書316節―17
2.エペソ人への手紙21節―9
3.ヨハネの手紙 第一 55節―13

イエス様は「あなたがたは、なぜわたしの話していることがわからないのでしょう。それは、あなたがたがわたしのことばに耳を傾けることができないからです。あなたがたは、あなたがたの父である悪魔から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと願っているのです。悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら、彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです。しかし、このわたしは真理をはなしているために、あなたがたはわたしを信じません。あなたがたのうちだれか、わたしに罪があると責める者がいますか。わたしが真理を話しているなら、なぜわたしを信じないのですか。神から出た者は、神のことばに聞き従います。ですから、あなたがたが聞き従わないのは、あなたがたが神から出たものでないからです。(ヨハネの福音書8章43節―47節)」と、世全体を支配している悪魔について語るとともに、神は両親を用いて人にいのちを与えられ、この世に誕生させてくださいますが、人は目に見えない永遠の関わりを持った存在である悪魔を父としているか、神を父としているかのどちらかであることを語っています。神は善悪の知識の木から取って食べると「必ず死ぬ」と警告しましたが、蛇に化身した悪魔は「決して死にません。」と神のことばを完全に否定しただけでなく、神が禁じた本当の理由は「あなたがたがそれを食べるその時、あなたがたの目が開け、あなたがたが神のようになり、善悪を知るようになえることを神は知っているのです。」と、いかにも真理を知っているかのように話し、エバが罪を犯すように仕向けたのでした。そばにいたアダムは神の警告を知っていましたが、エバから渡されると、エバの声に聞き従って食べてしまったのでした。彼らは真理のことばよりも偽りのことばを、すなわち神よりも、光の御使に偽装し、この世の神として君臨している悪魔の支配下に置かれてしまったのでした。ですから、今日の聖句は「盗人が来るのは、ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです。」と、悪魔とイエス様の働きの違いを語っています。このクリスマスの時期、未信者の方々が、思いをくらませているこの世の神から、罪や死の恐怖から解放してくださるだけでなく永遠のいのちを与えてくださる主を心にお迎えすることができますように祈ろうではありませんか。