「どうして、昔のほうが今より良かったのか」と言ってはならない。このような問いは、知恵によるのではない。(伝道者の書7章10節)
1.出エジプト記13章17節―22節
2.エズラ記3章10節―13節
3.イザヤ書43章16節―19節
4.コリント人への手紙第二3章6節―18節
主はエジプトで苦しんでいるご自分の民をエジプトから導き出すためにモーセを遣わされ(出エジプト記3章4節―10節)、数々の奇蹟をもって導かれたのですが、主は彼らの弱さをご存知で「民が戦いを見て心変わりし、エジプトに引き返すといけない。」と考えて、近道であってもペリシテ人の地への道を導かれなかったのですが(出エジプト記13章17節)、申命記12章20節が「あなたが肉を食べたくなるときには、『肉が食べたい』と言ってよい。あなたは食べたいだけ肉を食べてもよい。」と語っているにもかかわらず、民に混じって来ていた者たちの激しい欲望にかられた者たちと一緒になって大声で泣いて「ああ、肉が食べたい。エジプトで、ただでエジプトで、ただで魚を食べていたことを思い出す。きゅうりも、すいか、にら、玉ねぎ、にんにくも。だが今や、私たちの喉はカラカラだ。全く何もなく、ただ、このマナを見るだけだ。(民数記11章5節−6節)」と言いましたし、「エジプトで死んでいたらよかったのに(民数記14章2節)」などと、エジプトで苦しんでいたことを忘れてエジプトを懐かしんで主につぶやいたのでした。つい昔の方が良かったと言いがちになることがありますが、ソロモンの助言「『どうして、昔のほうが今より良かったのか』と言ってはならない。このような問いは、知恵によるのではない。」を思い起こし、主は日々私たちを将来に向かって導いてくださっていることを、キリスト者は栄光から栄光へと主と同じかたちに姿を変えられていくことを(コリント人への手紙第二3章18節)心に据えて過去を懐かしんで生きるのではなく、主とともに今を生きるようにしようではありませんか。