あなたがたは、以前は神の民でなかったのに、今は神の民であり、以前はあわれみを受けない者であったのに、今はあわれみを受けた者です。愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。(ペテロの手紙 第一 2章10節―11節)
1.ローマ人への手紙13章11節―14節
2.ガラテヤ人への手紙5章13節―24節
3.ヨハネの手紙 第一 2章15節―17節
パウロはキリスト者になる前パリサイ人として生きていた時にはサウロとも呼ばれ、聖霊を持たず、自分の考えで祭司長たちから与えられた権限をもって、キリスト者を迫害していたのですが、キリスト者を迫害するためにダマスコに向かう、その途上で「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」と、声をかけられ、自分が迫害していたのはキリスト者ではなく、イエス様であったことを知らさるとともに、主が遣わされたアナニヤによって聖霊に満たされる経験をしただけでなく、彼に与えられている使命を知ったのでした。キリスト者となり、神のあわれみを体験したパウロは「あなたがたは、この世と妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることによって、造りかえられ、何が神の御旨であり、何が善であって、神に喜ばれ、かつ全きことであるかを、わきまえ知るべきである。(口語訳 ローマ人への手紙12章2節)」と語っていますが、その理由をヨハネの手紙 第一2章15節―16節は「世をも、世にあるものをも、愛してはなりません。もしだれでも世を愛しているなら、その人のうちに御父を愛する愛はありません。すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世から出たものだからです。」と語っています。今日の聖句「あなたがたは、以前は神の民でなかったのに、今は神の民であり、以前はあわれみを受けない者であったのに、今はあわれみを受けた者です。愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。」は、福音書のペテロではなく聖霊に満たされたペテロのことばです。その秘訣をパウロは「主イエス・キリストを着なさい。肉の欲のために心を用いてはいけません(ローマ人への手紙13章14節)私は言います。御霊によって歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。(ガラテヤ人への手紙5章16節)」と語っています。キリスト者は滅びる者ではなく、イエス様によって贖われた者であり、神の栄光を現わす者とされ、この世に生きている限り、この世のものは必要ですが、イエス様によって世に遣わされていることを心に据え、世の価値観や考え方に惑わされないように、御霊によって歩む、すなわち神の御霊によって書かれた恵みのみことばで生きるようにしようではありませんか。