エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。その上に主の霊がとどまる。それは知恵と悟りの霊、はかりごとと能力の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。(イザヤ書11章1節―2節)

1.ヨハネの福音書1416節―26
2.使徒の働き14節―8
3.コリント人への手紙 第一21節―15

今日の聖句「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。その上に主の霊がとどまる。それは知恵と悟りの霊、はかりごとと能力の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。」はイエス様について、聖霊の働きについて語っています。イエス様はバプテスマを受けて水から上がられると御霊に満たされ、荒野で悪魔の試みにみことばをもって勝利されると御霊の力に満たされて宣教の働きを始められたのでした(ルカの福音書4章1節―13節)。ヤコブは「私たちはみな、多くの点で失敗をするものです。もし、ことばで失敗しない人がいたら、その人はからだ全体もりっぱに制御できる完全な人です。(ヤコブの手紙3章2節)」と語っています。パリサイ人たちは、どのようにイエス様をことばのわなにかけようかと相談し、彼らの弟子たちやヘロデ党の者たちといっしょにイエス様のもとに来て「先生。私たちは、あなたが真実な方で、真理に基づいて神の道を教え、だれをもはばからない方だと存じています。あなたは、人の顔色を見られないからです。それで、どう思われるか言ってください。税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」と尋ねると、イエス様は「偽善者たち。なぜ、わたしをためすのか。納め金にするお金をわたしに見せなさい。」と仰せられたので、彼らが1デナリを持ってくると「これはだれの肖像ですか。だれの銘ですか。」と尋ねたので、彼らが「カイザルのです。」と答えると、「それなら、カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」と仰せられたので人々はその答えに驚嘆したのでした。彼らの仕組んだことばのわなに勝利した秘訣は、今日の聖句が語っている聖霊の働きであったのではないでしょうか。キリスト者は驚くべきことにイエス様と同じ主の霊、すなわち聖霊が与えられていますが、聖霊に満たされたイエス様が悪魔の試みに勝利した後「聖霊の力」に満たされたように、私たちも「聖霊の力」に満たされる必要があるのではないでしょうか。イエス様は弟子たちに「いと高き所から力を着せられるまでは、都にとどまっていなさい。(ルカの福音書24章49節)」と、パウロは「どうか、私たちの主イエス・キリストの神、すなわち栄光の父が、神を知る知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。(エペソ人への手紙1章17節)」と、聖霊の力に満たされることを願って、すでにイエス様を信じたことによって聖霊が与えられているエペソの聖徒たちに書き送ったのではないでしょうか。試練に会った時、キリストにある者として生きるなら、聖霊が啓示をもって思い起こさせてくださるみことばに立つならイエス様が聖霊の力に満たされたように私たちも聖霊の力に満たされるのではないでしょうか。