二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。また、あなたの髪の毛さえも、みな数えられています。だから恐ることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。(マタイの福音書10章29節ー31節)
1.ローマ人への手紙8章28節ー39節
2.コリント人への手紙第一1章17節ー31節
3.ピリピ人への手紙4章4節ー7節
4.ペテロの手紙第一5章7節ー11節
イエス様は「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。」と仰られてから「二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀一羽でも、あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません。また、あなたの髪の毛さえも、みな数えられています。だから恐ることはありません。あなたがたは、たくさんの雀よりもすぐれた者です。」と、キリスト者が恐る必要のない理由として、父の権威とキリスト者が神にとってどのような存在であるのかを弟子たちに話されました。アサリオンという貨幣価値は一デナリの十六分の一とのことですから、二羽で一アサリオンということから一羽の値段は一デナリの三十二分の一になります。イエス様はたとえ話で一日の賃金は一デナリと語っていることから(マタイの福音書20章2節)、一日の賃金の三十二分の一になりますが、ルカの福音書12章5節ー7節には今日の聖句と同じようなことが書かれていますが、雀に関して「五羽の雀は二アサリオンで売っているでしょう。そんな雀の一羽でも、神の御前には忘れられていません。(ルカの福音書12章5節)」と雀の数の違いがあります。二羽が一アサリオンということは四羽で二アサリオンになるので、五羽で二アサリオンということは五羽のうちの一羽は無料、すなわちお金を払う必要のないものになりますが、そのような一羽も神に忘れられていないことを話されたのでした。被災地の方々にとって忘れられてしまうことを恐れておられることが報道されました。人が、また自分がどう思うと、キリスト者は神に忘れられるような存在ではないばかりか、恐れを締め出してくださるキリスト・イエスにある全き愛である神の愛(ヨハネの福音書第一4章18節)から私たちを引き離すことができるものは何もないことを忘れず、主を信頼して生きようではありませんか(ローマ人への手紙8章38節ー39節)。