キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。(コロサイ人への手紙3章15節)
1.ヨハネの福音書14章22節ー27節
2.ローマ人への手紙14章14節―19節
3. エペソ人への手紙2章10節―19節
4.コロサイ人への手紙1章13節―22節
いつわりをもってエバを試みた悪魔の策略に陥ってエバもアダムも罪を犯したことによって、神である主の声を聞くと、彼らは恐れて園の木の間に隠れ、神との関係に変化がもたらされてしまったのでした(創世記3章1節―8節)。そもそも、悪魔は神に仕える御使いとして創造されたにもかかわらず、被造物の立場であることをわきまえずに高ぶって神と同等になろうとしたために、天から地に落とされた者で、神に敵する者となったのでした。そのためにキリストを信じる前は、世全体を支配しているいつわり者の父である悪魔に支配されていたために、神に敵するような歩みをしていたのですが、神は御子イエス・キリストを人としてこの世にお遣わしになり、十字架において敵意を葬り去らせてくださっただけでなく悪魔の支配や罪、死から解放してくださり、パウロが「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって『アバ、父』と呼びます。私たちが神の子どもであることは、御霊ご自身が、私たちの霊とともに、あかししてくださいます。(ローマ人への手紙8章15節―16節)」と語っているように、御霊を与えてくださり、神の子としての特権を与えてくださったのでした。ですから、イエス様は「わたしは、あなたがたに平安(別訳:平和)を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安(平和)を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がせてはいけません。恐れてはなりません。(ヨハネの福音書14章27節)」と仰せられたのではないでしょうか。そのことを踏まえてパウロが「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。」と勧めているように、思い煩いや恐れ、心配するようなことが襲って来て不安になった時、すべてのことを働かせて益としてくださる神との平和がキリストによって与えらていることを思い起こして、感謝する心を持つようにしようではありませんか。