何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなた方の願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ人への手紙4章6節―7節)

1.詩篇100篇1節―5節
2.イザヤ書55章6節―13節
3.マタイの福音書6章27節―34 節
4.ペテロの手紙第一5章7節―11節

パウロは「私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対する神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。(コリント人への手紙第一15章9節―10節)」と、神の恵みに生きていることを証しするとともに、各教会に宛てた書簡には、必ず「私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなた方の上にありますように。」と、平安が注がれるためにはまず恵みが必要であることを指摘して祈られただけでなく、神に感謝を捧げておられる姿を見ることができますし、「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8章28節)」と神がどのような方であるかをも知っておられたので、「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなた方の願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」と、思い煩いや心配事を主に明け渡すことを勧めているのではないでしょうか。どんな時にも、どんな事にも感謝をもって祈りや願いを捧げる秘訣は、神は最善をもってお導きくださること、神にはご計画があり、全てのことを益としてくださることを忘れずに神を信頼することにあるのではないでしょうか。そうするなら、キリスト・イエスにある神の平安が心に注がれ、主におゆだねする信仰も与えられるのではないでしょうか。