愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。(ペテロの手紙第一2章11節)
1.コロサイ人への手紙3章2節―11節
2.ヘブル人への手紙11章6節ー16節
3.ヤコブの手紙1章13節ー21節
4.ヨハネの手紙第一2章15節―17節
パウロは「兄弟たち。私を見ならう者となってください。また、あなたがたと同じように私たちを手本として歩んでいる人たちに目を留めてください。というのは、私はしばしばあなたがたに言って来たし、今も涙をもって言うのですが、多くの人々がキリストの十字架の敵として歩んでいるからです。彼らの最後は滅びです。彼らの神は彼らの欲望であり、彼らの栄光は彼ら自身の恥なのです。彼らの思いは地上のことだけです。けれども、私たちの国籍は天にあります。(ピリピ人への手紙3章17節― 20節)」と、キリスト者はこの世の人々のように地上のこと思いをはせるのではなく、死によって効力を失ってしまうようなこの世の国籍ではなく、天に国籍を持つ者、すなわち永遠の国籍を持つ者であることをわきまえて生活するように勧めているのではないでしょうか。喜んで帰って来て「主よ。あなたの御名を使うと、悪霊どもでさえ、私たちに服従します。」と報告した70人の弟子たちにイエス様は「悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。」と仰せられました(ルカの福音書10章17節―20節)。今日の聖句は「愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。」と、戦いをいどんでくるのはとかく戦いはすべて悪魔や悪霊に対するものだけのように思わされますが、肉の欲もあることを語るとともに、肉の欲を遠ざける秘訣は、キリスト者はこの世に属するものではなく天に属するものであることを自覚することにあることを語っているのではないでしょうか。ヨブ記にも見られるようにサタンや悪霊は神が許可された範囲内でしか動けないので、ある意味において神に従順であり、ヤコブは神に従って悪魔に立ち向かうと悪魔は逃げてしまうと言っています(ヤコブの手紙4章7節)。肉の思いは神に対して反抗し、たましいを救うことのできるみことばに服従できなくしてしまうことをパウロは語っています。肉の欲に勝利するために、私たちの本当の故郷は天国であることを、天に国籍を持つ者とされるためにどれほどの犠牲が支払われたかを忘れないようにしようではありませんか。