世に勝つ者はだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。(ヨハネの手紙第一55節)

1.ヨハネの福音書1624節―33
2.使徒の働き262節―23
3.ローマ人への手紙833節―39
4.ヨハネの手紙第一5章19節ー20節

ユダヤ人の指導者はじめイスラエルの民は「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」と人々のために祈られたイエス様をあざ笑って「あれは他人を救った。もし、神のキリストで、選ばれた者なら、自分を救ってみろ。」と言い、イエス様の頭上に「これはユダヤ人の王」という札が掲げてあったので、兵士たちもあざけり、そばに寄って来て酸いぶどう酒を差し出して「ユダヤ人の王なら、自分を救え」と、また十字架にかけられていた犯罪人のひとりもイエス様に「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え」と悪口を言ったのですが、もうひとりの犯罪人は悪口を言った犯罪人をたしなめてから、「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときは、私を思い出してください。」と申し上げると、イエス様は「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」と仰せられたのでした。指導者も民も兵士も犯罪人のひとりも旧約聖書に預言されていた神の大きなご計画を知らずに、十字架にかけられたイエス様を敗北者のように考えましたが、死をもたらす罪の代償を十字架の死をもって支払われ、死からよみがえられ死に勝利する永遠のいのちを、生ける希望を明らかにされ、イエス様は弟子たちに「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝っている。(ヨハネの福音書15章33節)」と仰せられたように、勝利者としてご自身を現されたのでした。やがて天地は(ルカの福音書21章33節、黙示録20章11節)、世と世の欲は滅びますが(ヨハネの手紙第一2章15節―17節)、今日の聖句が「世に勝つ者はだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。」と語っているように、イエス様を神の御子と信じているキリスト者は世と一緒に滅びる者ではなく、主とともに永遠に生きることができる永遠のいのちが与えられていることを自覚し、世と調子を合わせるのではなく真理のみことばに生き、キリストを証しする者として生活しようではありませんか。