私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神の前にかぐわしいキリストのかおりなのです。(コリント人への手紙 第二 2章15節)
1.ローマ人への手紙13章11節ー14節
2.エペソ人への手紙4章29節―5章2節
3.ピリピ人への手紙4章12節―18節
4.コロサイ人への手紙3章2節―11節
ストレスを緩和して安らぎを得る効果があるというアロマセラピー(フランス語ではアロマテラピー)、すなわち芳香療法が流行っているようですが、その療法は、植物の香りを嗅ぐことによって気分がリラックスして心身ともに癒されるというもののようです。確かに乾燥したラベンダーのポプリ(花やハーブを乾燥してオイルと混ぜたもの)やサシェ(乾燥した花やハーブを細かく切って袋に詰めたもので、いわゆる匂袋)に使われているハーブのかおりはとても心地よく確かに心がリラックスしますが、そのかおりは時とともに薄れてしまうのではないでしょうか。ところで、今日の聖句は「私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神の前にかぐわしいキリストのかおりなのです。」と、キリスト者は神の前にかぐわしいキリストのかおりであることを語っています。パウロは「キリストもあなたがたを愛して、私たちのために、ご自身を神へのささげ物、また供え物とし、香ばしいかおりをおささげになりました。(エペソ人への手紙5章2節)」とキリストのかおりについて語っていますが、それは十字架の死によってもたらされたものであり、キリストは永遠の神であるために、そのかおりは時間の経過とともに消えてしまうような一時的ものではなく永遠のものです。イエス様を信じる者の全生涯の罪や過失は取り除かれているために、神の前にかぐわしいキリストのかおりとされているのですが、今日の聖句には「救われている人々」すなわちキリスト者の中でも、「滅びる人々」すなわち福音を信じない人々の中でも、キリスト者は神の御前を歩む者とされているのでキリストのかおりとされていることを語っています。パウロは「主イエス・キリストを着なさい。肉の欲のために心を用いてはいけません。(ローマ人への手紙13章14節)」と、キリスト者がこの世でキリストのかおりとして生きる秘訣を語っているのではないでしょうか。自分を喜ばせようとするのではなく、罪人を救うために御子イエス様を人としてこの世にお遣わしになった神を、十字架の死にまで従われ恵みとまことを実現されただけでなく信仰を完成してくださるイエス様に感謝しながら、肉の匂いを放つ者ではなく、キリストのかおりとして生きられるように主の平安が心を守ってくださるように心のうちを主に申し上げるとともに、聖霊によって与えられているキリストの思い(口語訳:コリント人への手紙第一2章16節)で生きるように心がけようではありませんか。