すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたに望んでおられることです。(テサロニケへの手紙第一5章18節)

1.詩篇1071節―9
2.ローマ人への手紙828節―39
3.コロサイ人への手紙3章15節ー17節

イスラエルの民は主が紅海を二つに分けられ、民が対岸に渡ると海をもとに戻され、自分たちを追って来たエジプト軍を一人残らず溺死したのを見た時には主がどんな偉大な方であるかを知って主を畏れ、主を賛美したのですが、激しい欲望にかられた民に混じってきていた者と同調した民は多くの奇蹟を体験しながらも、主に願い求めるよりも、不信仰や懐疑心を起こし、つぶやいて神の怒りを引き起こしたのでした。パウロは「「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。(ローマ人への手紙12章2節)」と勧めています。自分を変える秘訣は今日の聖句「すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたに望んでおられることです。」にあるのではないでしょうか。世と調子を合わせてしまうと、自分の考えや感情、欲望に支配され、感謝する時と不平不満を漏らす時の間を行ったり来たりしながら心の安定を失ってしまうのではないでしょうか。詩篇50篇に「感謝のいけにえ」をささげるように二度も神が仰せられるとともに、23節には「感謝のいけにえをささげる人は、わたしをあがめよう。」と、感謝のいけにえをささげる人の特質が語られています。パウロは未信者から迫害されだけでなくキリスト者からも非難されましたが、すべての事について、感謝するように勧めています。なぜ彼がそう言えたかを「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8章28節)」という彼の告白に見ることができるのではないでしょうか。主は敵を愛するように言われましたが、それを体験するためには敵のように思われる人に合わせるのではないでしょうか。パウロの信仰にならって私たちの主はすべてを益としてくださることを心に留め、どんなことも信仰が完成されるために必要なことと受け止めるとともに十字架につけられたイエス様のことを考えて、神が願っているようにすべてのことを感謝して生きようではありませんか。