平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。(ローマ人への手紙16章20節)
1.詩篇108篇12節―13節
2.エペソ人への手紙6章10節―20節
3.テモテへの手紙 第二 2章1節―8節
パウロは福音が語られても信じない人がいるのは「この世の神が不信者の思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光にかかわる福音の光を輝かせないようにしているのです。(コリント人への手紙 第二 4章4節)」と、この世の神、すなわち世全体を支配している悪しき者(ヨハネの手紙 第一 5章19節)であるサタンの働きがあることを語っています。イエス様のことを「あなたは、生ける神の御子キリストです。」と告白したペテロでさえイエス様がご自身について長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを示し始められると、「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずがありません。」と、分をわきまえずに主のことばと預言を否定するようなことを言うと、イエスさは「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」と、背後にサタンの働きかけがあったことを語っていますが、イエス様は昇天され聖霊が下ったことによって、恵みによって救われているキリスト者には人を再び恐怖に陥れる奴隷の霊ではなく、神を「アバ、父」と呼ぶことができる御霊が、神の御前で要塞をも破るほどに力のある武器が与えられているのです(コリント人への手紙 第二 10章4節)。律法による自分の義に生きていた時のパウロは神のみこころを知らずにキリスト者や教会を迫害していましたが、ダマスコの途上でイエス様から声をかけられ、聖霊に満たされたキリスト者となったパウロは「私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。(コリント人への手紙 第一 15章9節―10節)」と、恵みがもたらす力を語っています。今日の聖句「平和の神は、すみやかに、あなたがたの足でサタンを踏み砕いてくださいます。どうか、私たちの主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。」を心に据えて、神との平和を実現してくださった恵みとまことに満ちておられる平和の神である御子イエス様のうちに生かされていることを、サタンはすでに敗北していることを思い起こしサタンを恐れずに、神の恵みから落ちないように信仰の完成者であり平和の神であるイエス様から目を離さないように生きようではありませんか。