ヤコブの手紙4章1節―4節は「何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いがあるのでしょう。あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか。あなたがたは、ほしがっても自分のものにならないと、人殺しをするのです。うらやんでも手に入れることができないと、争ったり、戦ったりするのです。あなたがたのものにならないのは、あなたがたが願わないからです。願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです。貞操のない人たち。世を愛することは神に敵することであることがわからないのですか。世の友となりたいと思ったら、その人は自分を神の敵としているのです。」と戦いや争いの原因は欲にあることを語るとともに、この世に生きていても、世との関係に気をつけることを語っています。
ヨハネの手紙 第一 2章15節―16節も「世をも、世にあるものも、愛してはまりません。もしだれでも世を愛しているなら、その人のうちに御父を愛する愛はありません。すべての世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものではなく、この世のから出たものだからです。」と語っています。しかも、今日の聖句は「愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。」と、肉の欲の働きを明確に語っています。
そのようなに肉の欲との戦いに勝利するためには、この世に生きているのですから地上のことを考えないわけにはいきませんが、世に属する者として生きるのではなく、私たちの国籍は天にあり、目的地は天なので地上においては旅人であるということを、天にあるすべての霊的祝福が与えられていることを心に留めて、たましいが肉の思いや欲、この世の汚れから救われるためにヤコブの手紙1章20節―21節が「人の怒りは、神の義を実現するものではありません。ですから、すべての汚れやあるれる悪を捨て去り、心に植えつけられたみことばを、すなおに受けいれなさい。みことばは、あなたがたのたましいを救うことができる。」と勧めているようにみことばで生きようではありませんか。