いったい、人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、だれが知っているでしょう。同じように、神のみこころのことは、神の御霊のほかにはだれも知りません。ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜ったものを、私たちが知るためです。(コリント人への手紙第一2章11節ー12節)
1.ヨハネの福音書7章37節ー39節
2.ヨハネの福音書16章12節ー15節
3.ローマ人への手紙8章15節ー24節
4.エペソ人への手紙2章1節ー10節
パウロは「あなたがたは自分の罪禍と罪との中で死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威をもつ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。(エペソ人への手紙2章1節ー2節)」と、キリスト者になる前は世全体を支配している悪魔や悪霊に支配されていたことを語っていますが、そのような状態から私たちを解放するために御子イエス様を人としてお遣わしになられ、十字架の死をもってイエス様を信じた者の全生涯の罪禍や罪から贖ってくださっただけでなく、d復活をもって死に勝利するいのちを明らかにされただけでなく、昇天されてから助け主である御霊をお遣わしくださり、悪魔や悪霊から解放してくださったのでした。パウロはパリサイ人として生きていたときには聖霊を持たず、神のみこころを、神のご計画を知らずにキリスト者を迫害していたのですが、キリスト者となった彼は「いったい、人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、だれが知っているでしょう。同じように、神のみこころのことは、神の御霊のほかにはだれも知りません。ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜ったものを、私たちが知るためです。」と御霊の働きについて語っています。パウロは世と調子を合わせないように勧めているのは、神よりも人のことを思わせて恐怖に陥れる奴隷の霊の影響を受けないためであり(ローマ人への手紙8章15節)、神のみこころを、恵みによって神から賜ったものを知らせてくださる御霊の働きを妨げられないためではないでしょうか。