あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。(ペテロの手紙第一5章10節)

1.ヨハネの福音書17章14節ー22節
2.ヘブル人への手紙4章14節ー16節
3. ヘブル人への手紙12章2節ー11節
4.ペテロの手紙第一4章12節―14節

ペテロが三度イエス様のことを知らないと言うのをご存知であったイエス様はペテロが「主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」と申し上げる前に「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」とサタンの試みに会うことを話されるとともに「立ち直る」すなわち勝利する時が来ることと兄弟を力づけると言う働きを与えられたのでした。復活の主にお会いし、聖霊に満たされたペテロはキリスト者はイエス様を信じたことによって神の御力によって守られているけれども、この世に生きている限りさまざまな試練に会い悲しむことになるけれでもそれで終わってしまうのではなく、「あなたがたの試練は、火で精錬されつつなお朽ちて行く金よりも尊く、イエス・キリストの現れのときに称賛と光栄と栄誉になることがわかります。」と語るとともに(ペテロの手紙第一1章5節ー7節)、「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。身を慎み、目を覚ましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。」と語ってから「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。」と、苦しみは永遠のものではないこと、あらゆる恵みに満ちた神、すなわちどんな状況にあっても恵みを与えてくださる神が苦しみのあとで「完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者としてくださいます。」と励ましているのは彼自身が経験したことでもあるのではないでしょうか。私たちの信仰がなくならないように祈っていてくださる主を忘れないようにしようではありませんか。