正しい者の悩みは多い。しかし、主はそのすべてから彼を救い出される。(詩篇34篇19節)
1.サムエル記第二16章5節ー14節
2.詩篇73篇1節ー24節
3.ローマ人への手紙7章19節ー8章3節
4.ペテロの手紙第二1章16節ー2章8節
サウルはダビデを愛していましたが、女性たちが「サウル王やダビデを用いて勝利を与えられた。」と主を誉めたたえたのではなく「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」と笑いながら繰り返し歌っているのを聞いたサウルは「ダビデには万を当て、私には千を当てた。彼にないのは王位だけだ。」と言い、それ以来ダビデを疑いの目で見るようになったのは、すでにサムエルから「今、あなたの王国は立たない。主はご自分の心にかなう人を求め、主はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。あなたが、主の命じられたことを守らなかったからだ。(サムエル記第一13章14節)」と言われていたからではないでしょうか。そのため、サウルの人生の目的はダビデを殺害することになってしまったので、ダビデは逃亡生活を強いられたのですが、サウルが戦死し王となると自分の息子のアブシャロムが謀反を起こしたのでエルサレムから逃亡したのですが、その途中でシムイから中傷されたり、自分の過ちに悩むことが多々ありましたが、常に主を目の前に置いたので、今日の聖句が「正しい者の悩みは多い。しかし、主はそのすべてから彼を救い出される。」と語っているように、彼は自責の念や他者から中傷されても救われたのでした。パウロもキリスト者になる前はキリスト者を迫害しても罪悪感に悩まされることはありませんでしたが、キリスト者になった彼は自分の内に罪があることに気づき、自分のみじめさに悩みましたが、十字架の恵みを思い起こし救われたのでした。私たちの心の弱さも私たち自身よりよくご存じな恵みとまことに満ちておられる主に心のうちをすべて打ち明けて、悩みから救うことのできる主を仰ぎ見、信頼して生きるようにしようではありませんか。