何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。(ピリピ人への手紙4章6節ー7節)

1.詩篇100篇1節ー5節
2.箴言3章1節ー7節
3.イザヤ書55章6節ー11節
4.ペテロの手紙第一5章7節ー11節

モーセは主から約束の地について、そがどのような土地であり、そこにどのような民族が住んでいるのかも、全て必要な情報を与えられていただけでなく、主は昼は雲の柱、夜は火の柱をもってご臨在を現され、行くべき道を示されただけでなく、民がどこに宿営すべきかも事前に主ご自身が場所を探してくださっていたにもかかわらず、約束の地に先に人を遣わして行く道や町々についての報告を持ち帰らせよう、という民の意見に同意し、主と主のことばを信頼しなかったのですが、それでも主は12部族の族長を遣わすように助言されたので、モーセは12部族の族長を遣わしたのですが、その結果、悪く言いふらした者たちのことばを信じて民に恐れが生じて不信の罪を犯してしまったように(申命記1章19節ー33節、民数記13章1節ー14章4節)、思い煩いや恐れは、想像力を働かせて自分の考えや思いに支配され、主と主の偉大さを忘れて自分で結論を出してしまうことにあるのではないでしょうか。私たちの心や思いが守られるための秘訣としてパウロは「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。」と勧めています。ところで、感謝をもって祈りや願いを捧げるためにはパウロが「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8章28節)」と語っているように知っているかどうかにかかってきますし、神の愛に関してもパウロは「どんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」と、キリスト・イエスとの関係の重要さを語っています。心と思いが守られるためにどんな時にも主と主の主権を忘れず、主を信頼しようではありませんか。