平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。(マタイの福音書5章9節)

1.マタイの福音書5章38節―48節
2.エペソ人への手紙2章8節―17節
3.コロサイ人への手紙1章13節―23節
4.ヘブル人への手紙12章14節―16節

キリスト者はイエス様を信じたことによって神の子とされているのですが(ヨハネの福音書1章12節―13節)、聖霊を受ける前の福音書の弟子たちは「天の国は近づいた」とイスラエルの民に宣べ伝えるように遣わされましたが、神の子とされているのにもかかわらずだれが一番偉いかなどと議論をしたり、ヤコブとヨハネがイエス様に「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせてください。」と言ったのを聞いた他の弟子たちはヤコブとヨハネのことで腹を立てたりしたのでした。ヤコブの手紙4章1節に戦いや争いの原因は欲にあることを語っています。ロシア正教徒プーチン氏をはじめ自分の欲に生きていたら神の子とされていても平和よりも争いを招いてしまうのではないでしょうか。イエス様は「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。」と、仰せられてから「『自分の隣人を愛し、自分の敵を憎め』と言われるのを、あなたがたは聞いています。しかし、わたしはあなたがたに言います。自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。それでこそ、天におられるあなたがたの父の子どもになれるのです。(マタイの福音書5章43節―45節)」と、平和をつくる生き方を示されたのですが、平和をつくられた方は罪人を救うために十字架にかけられながらも人々のためにとりなして祈られた神の御子イエス様ご自身であることを、平和をつくる者として生きるためにガラテヤ人への手紙5章24節「キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、さまざまな情欲や欲望とともに、十字架につけてしまったのです。」を心に据えて、全生涯の罪に対する罰をすべてイエス様が背負ってくださり十字架の死によって完全に取り除かれている恵みを、神の子とされていることを忘れずに主が喜ばれるように生きようではありませんか。