感謝しつつ主の門に、賛美しつつ、その大庭に、入れ。主に感謝し、御名をほめたたえよ。(詩篇100篇4節)

1.詩篇22篇23節―26節
2.エレミヤ書17章12節―14節
3.使徒の働き3章1節―19節
4.エペソ人への手紙5章19節―20節

1982年のスウェーデンのクリスチャン新聞に「悲劇を主の御手に渡すと、主は悲劇を彼の栄光に変える」という表題の記事がありました。北アイルランドのベルファストにおいてテロ組織と言われたIRA(アイルランド義勇軍)が、アルバートブリッジ教会から出て来た20歳のカレン・マッキオンさんを銃で打って逃走したのでした。カレンさんは病院に運ばれましたが一週間後召されたのでした。カレンさんは悲しんでいるお母様に「お母さん。私のことで悲しまないで。それよりも私を撃った犯人のご両親のために悲しんでください。自分の子どもがどんなことをしたかを知ったら、どんなでしょう。」と言われたそうです。カレンさんとお母様がずっと祈っておられたお父様がある日「カレン。私は私の人生をイエス様にゆだねることにしたよ。」と告白され救われたのでした。葬儀には事件を捜査している警察官の方が参列し、キリスト者になり、お母様はテロリストが収容されている刑務所で証しされ、多くのテロリストが救われ、カレンさんの悲劇が報道されたので多くの方から葬儀のために献金が捧げられ、残金はインドの井戸掘りのためにすべて捧げられ、多くの実を結んだのでした。カレンさんの墓石には今日の聖句の一部「感謝しつつ主の門に、賛美しつつ、その大庭に、入れ。」が彫られたのでした。今日の聖句「感謝しつつ主の門に、賛美しつつ、その大庭に、入れ。主に感謝し、御名をほめたたえよ。」は神がご臨在を現される至聖所に入る行程、すなわち礼拝における心構えとなすべきことを語っているのではないでしょうか。賛美は歌うことは一部であって主ご自身に目を留めることであることを(エレミヤ書17章14節)、主がどのような方であるかを思い起こし、ほめたたえるべきお方は人ではなく、主のみであること、主にのみ栄光を帰することを心に留めて主が喜ばれる礼拝を捧げるようにしようではありませんか。