自分のことばを控える者は知識に富む者。心の冷静な人は英知のある者。(箴言1827節)

1.箴言2章1節―10節
2.伝道者の書5章1節―2節
3.マタイの福音書15章1節―11節
4.ヤコブの手紙3章2節―17節

イエス様が弟子たちに、エルサレムに行って長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを話されると「神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」とイエス様を引きよせていさめはじめたペテロに、イエス様は「引き下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」と仰せられましたし、十字架にかけられる前にも、「主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」と申し上げたペテロに、イエス様が「ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは、三度、わたしを知らないと言います。」と預言されたように、彼はイエス様は行動したのでした。この世は自分の考えをしっかり持って、自己主張をする人々が、能力のある人と評価されがちですが、ヤコブの手紙3章2節に人は多くの点で、ことばで失敗しない人はいないことを語っています。ところで、イエス様は「心に満ちていることを口が話すのです。」と、心とことばには密接な関係があることを指摘されました。感情に支配されると、ペテロのように分をわきまえずに大言壮語したり、後悔したりするようなことを思わず口にしてしまうのではないでしょうか。物事を冷静に受け止めることができるようになるために、今日の聖句「自分のことばを控える者は知識に富む者。心の冷静な人は英知のある者。」を心に据えて、主はすべてのことを、すべての人をご存知で、だれからの説明をも必要とされない方であるとともに、私たちの重荷をおってくださる方であることを忘れないようにするとともに、神のことばであるみことばで生きるようにしようではありませんか(マタイの福音書4章4節)。