今でも天には、私の証人がおられます。私を保証してくださる方は高い所におられます。(ヨブ記16章19節)

1.マタイの福音書10章28節―32節
2.ルカの福音書22章31節―32節
3.ローマ人への手紙8章28節―34節
4.コリント人への手紙第一3章18節―4章5節

私たちはヨブ記の1章と2章を読めば、ヨブが家畜をはじめ妻以外の家族を失っただけでなく、ヨブ自身も芦生の裏から頭の頂きまで、悪性の腫物に悩まされたかという原因を知ることができますが、ヨブ自身もヨブの妻も三人の友もその原因を知らなかったため、妻はヨブに「それでもなお、あなたは自分の誠実を堅く保つのですか。神をのろって死になさい。」と言いましたし、悔やみを言って慰めようとヨブを訪ねた三人の友もヨブだと見分けられないほどであったために、彼らは声をあげて泣いたのですが、七日七夜ヨブと共に地に座っていてもだれも一言も話しかけることをしなかったのでした。ヨブは神をのろうことはしなかったのですが、自分の生まれた日をのろい、正直に心のうちを打ち明けると、そのことばを聞いた三人は、彼のために慰めのことばかけたり、主に祈ることをせず、かえってヨブを非難するようなことをしたので、ヨブは「今でも天には、私の証人がおられます。私を保証してくださる方は高い所におられます。」と告白してから「友は私をあざけります。しかし、私の目は神に向かって涙を流します。その方が人のために神にとりなしてくださいますように、人の子がその友のために。」と天を仰ぎ見て祈られたのでした。やがて、長く沈黙されていた神はエリファズに「わたしの怒りはあなたとあなたのふたりの友に向かって燃える。それは、あなたがたがわたしについて真実を語らず、わたしのしもべヨブのようではなかったからだ。」と仰せられ、全焼のいけにえをささげるように命じられたのでした。イエス様はペテロや人々のためにとりなして祈られただけでなく、今は神の右に座で、私たちが罪に定められないようにとりなしていてくださるのです。人から非難されるような時、後悔の念にかられると、自分で自分を罪に定めるようなことをしてしまいがちですが、ヨブのように天を仰いで、保証人が天におられること、御国を受け継ぐことの保証として聖霊が与えられていることを感謝しようではありませんか。