イエスは彼に言われた。「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」これがたいせつな第一の戒めです。「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」という第二の戒めも、それと同じように大切です。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。(マタイの福音書22章37節―39節)

1.申命記64節−5節 
2.ヨハネの福音書14章6節ー15節
3.ローマ書13章8節ー10節
4.ガラテヤ人への手紙5章13節ー15節

今日の聖句は、イエス様をためそうとして尋ねた律法の専門家の「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」という問いに対する答えでした。律法はシナイ山でモーセに与えられたものであり、その内容は「わたしは、あなたをエジプトの国、奴隷の家から連れ出した。あなたの神、主である。あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない、上の天にあるものでも、下の地にあるものでも、地の下の水の中にあるものでも、どんな形をも造ってはならない。それらを拝んではならない。それらに仕えてはならない。」と、神と人の関係と、「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。あなたの隣人に対して、偽りの証言をしてはならない。」と人間関係に関することでした(出エジプト記20章1節―17節)。それゆえ、イエス様は律法は「神を愛することと隣人を愛すること」の二つに集約されることを語る中で、すべての戒めは大切であることを語るとともに(マタイの福音書5章17節ー18節)、人間関係よりも神との関係を優先するように語られたのは、そこに使われている「愛する」ということばは「アガパオ」、すなわち聖霊によって与えられる神の愛で愛することを意味しているからではないでしょうか。イエス様は「もしあなたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。(ヨハネの福音書14章15節)」と仰せられました。誰を愛しているかどうかは行動に現れてくるのではないでしょうか。イエス様は隣人を愛することは神を愛することと同じように大切です、と言われました。すべてのキリスト者の心には聖霊なる神としてイエス様が内住されておられることを、すべての人は神からいのちをいただいていることを心に留めて、イエス様が願っているように、自分を愛するのではなく、互いに愛し合う、すなわち赦し合いながら生きるなら、罪と死から救うために御子をお遣わしになった神と神の愛を十字架で神の愛を示されたイエス様を愛していることになるのではないでしょうか。