愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり、寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。(ペテロの手紙第一2章11節)

1.ローマ人への手紙8章3節ー8節
2.ガラテヤ人への手紙5章13節ー24節
3.ヤコブの手紙1章12節ー21節
4.テモテへの手紙第一6章2節ー11節

ヤコブの手紙1章14節ー16節は「人はそれぞれ自分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑されるのです。欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。愛する兄弟たち。だまされないようにしなさい。」と警告するとともに「何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いがあるのでしょう。あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか。(ヤコブの手紙4章1節)」と欲がもたらす結果を語っています。エバもイエス様も悪魔の試みに会いましたが、アダムはエバのそばにいたにもかかわらず、エバが悪魔のことばを信用し、自分の考えで神が禁じた善悪の知識の木から取って食べようとした時にも注意をせず、エバもアダムも食べて罪を犯した結果人類に死が入ったのですが、イエス様はみことばをもって悪魔の誘惑に勝利されたのでした(マタイの福音書4章1節ー11節)。ところで、創世記1章27節に「神は人をご自身のかたちとして創造された。」と、ソロモンが「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。」と語っているように、人は死後、その存在が消滅するものではなく生き続ける存在であるがゆえに、すべての人は旅人であり寄留者ではないでしょうか。悪魔は死をもたらす罪を起こさせる肉の欲が起きるように誘惑してきますが、それに勝利する秘訣はペテロが「愛する者たちよ。あなたがたにお勧めします。旅人であり、寄留者であるあなたがたは、たましいに戦いをいどむ肉の欲を遠ざけなさい。」と勧めているように、この世が全てでなく、永遠に比べると、この世での生活は見えないほどのものであることを心に据えて、死後、永遠に生き続ける目的地、すなわち永遠の住まいである天を目指して、罪や死から救われていることを感謝して生きるようにしようではありませんか。