また、祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけません。彼らはことば数が多ければ聞かれると思っているのです。だから、彼らのまねをしてはいけません。あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。(マタイの福音書6章7節ー8節)

1.ネヘミヤ書2章1節ー10節
2.マタイの福音書7章7節ー11節
3.ルカの福音書18章1節ー8節
4.ヤコブの手紙4章1節ー2節

弟子のひとりが祈り終えたイエス様に「主よ。ヨハネが弟子たちに教えたように、私たちにも祈りを教えてください。」と申し上げると(ルカの福音書11章1節)、主はその願いをお聞きくださり「祈るとき、異邦人のように同じことばを、ただくり返してはいけません。彼らはことば数が多ければ聞かれると思っているのです。だから、彼らのまねをしてはいけません。」と、祈る時の留意点をお教えくださるとともに「あなたがたの父なる神は、あなたがたがお願いする先に、あなたがたに必要なものを知っておられるからです。」と話されたのですが、その後で「だから、こう祈りなさい。」と仰せられてからいわゆる「主の祈り」を教えてくださったことからも、それは祈らなくてもよいという意味ではなく、自分にとって必要と思っていても、私たちの益となることだけを考えておられる神の思いと異なる場合があることを話されたのではないでしょうか。エルサレムの悲惨な状況を知ったネヘミヤは四ヶ月ほど祈り、アルタシャスタ王から「では、あなたは何を願うのか。」と問われたとき、彼は祈ってから願いを告げたのですが、王は彼の願いを聞き入れてくださっただけでなく、ペルシャからエルサレムへの道中が守られるように、将校たちと騎兵をつけてくださったのでした(ネヘミヤ記2章4節ー9節)。悩むよりも祈ることが大切です。恐れていることや思い煩うよなことなど心のうちを正直に主に申し上げ、すべてのことを益としてくださることを忘れずに、主からの平安をいただこうではありませんか。