わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。(ヨハネの福音書14章27節)

1.コリント人への手紙第一4章4節ー5節
2.ヘブル人への手紙4章14節ー16節
3.ヨハネの手紙第一3章18節ー20節
4.ヨハネの手紙第一4章16節ー18節

近年、能登半島の地震だけでなく、アイスランドで火山が噴火したり、さまざまな自然災害が世界のいたるところで起きていますし、ウクライナとロシアの戦争がなかなか終結しないなか、パレスチナとイスラエルの戦いが起こり、中国と台湾の関係やさまざまな世界情勢を見るにつけ、これからどうなるのだろうか、と思い煩いや不安、恐れに悩まされ、心の平安を失いやすい状態にあるのではないでしょうか。思い煩いや不安、恐れはお互いに励まし合い、助け合うことによって一時的ではありますが安堵感を与えることができても気休めであって完全には解消できないために、すぐにその思いは戻ってきてしまうのではないでしょうか。ところで、ヨハネは「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。(ヨハネの手紙第一4章18節)」恐れの要因を語っています。イエス様は罪人バラバの身代わりとなって十字架にかけられ、彼が受けるべき刑罰を受けてくださり、十字架にかけた人々のためにとりなして祈られ神の愛を示されたのでした。ですから、イエス様は今日の聖句にあるように、十字架の死をもって、この世が与えることのできない平安を実現してくださったのでした。後悔するようなとき、ヨハネは自分の心が責めるようなことがあっても神の御前に心を安らかに生きるように勧めていますし(ヨハネの手紙第一3章20節)、パウロも自分で自分をさばく権利がないことを語ってから「主は、やみの中に隠れた事も明るみに出し、心の中のはかりごとも明らかにされます。そのとき、神から各人に対する称賛が届くのです。(コリント人への手紙第一4章5節)」と驚くべきことを語っています。主は今日もキリスト者が罪に定められないように祈っていてくださることを感謝し、主の平安をいただこうではありませんか。