わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。(ヨハネの福音書15章12節)

1.ヨハネの福音書13章34節―35節
2.エペソ人への手紙4章32節―5章1節
3.ヨハネの手紙第一2章7節―11節
4.ヨハネの手紙第一4章11節―12節

「先生、律法の中で、大切な戒めはどれですか。」とイエス様を試そうとして尋ねた律法学者に対して「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛しせよ。』これが大切な第一の戒めです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっています。」と答えられたことを聞きながらも(マタイの福音書22章35節-40節)、彼らはだれが一番偉いかなどと論じ合うようなことをしていたのでした。イエス様はそのような弟子たちに「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」と仰せられたのですが、律法学者に対しても弟子対しても「愛する」ということばはギリシャ語のアガパオですので、神の愛で神を、神の愛で隣人を愛するように仰せられるとともに、イエス様が愛してくださったように互いに愛し合うように仰せられたのでした。主の戒めを守るための秘訣はパウロの「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。ですから、愛されている子どもたちらしく、神にならう者となりなさい。愛のうちを歩みなさい。キリストもあなたがたを愛して、私たちのために、ご自身を神へのささげ物、供え物として、香ばしいかおりをおささげになしました。(エペソ人への手紙4章32節―5章1節)互いに忍び合い、だれかほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったようにあなたがたもそうしなさい。」ということばにみられるのではないでしょうか。主に赦された存在であり、主が罪に定められないようにとりなしていてくださることを忘れず、主が願われたように、互いに愛する、すなわち十字架で示された神の愛に生きるために、互いに赦し合いながら生きるようにしようではありませんか。