私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。(ローマ人への手紙1章7節)
1.ヨハネの福音書1章14節―18節
2. ローマ人への手紙5章17節―20節
3.ピリピ人への手紙4章6節―7節
4.テモテへの手紙第一1章13節―17節
パウロは「私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、またケパに現れ、それから十二弟子に現れたことです。」と、ケパ、すなわち三度イエス様を知らないと言ったペテロやイエス様が十字架にかけられた現場におられたヨハネや家に帰ってしまった弟子たちに(ヨハネの福音書16章32節)死からよみがえられたイエス様は彼らにご自身を現されたことを語ってから「私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みはむだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」と(コリント人への手紙第一15章3節―5節及び9節―10節)、本来は有罪判決を受けるべき身であったにもかかわらず、神のあわれみと十字架の恵みによって罪が赦され、使徒とされたこと、恵みがもたらす力について語っています。イエス様は「わたしは、あなたがたに平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、この世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がせてはいけません。恐れてはなりません。(ヨハネの福音書14章27節)」と、一時的な気休めではない平安を約束されたのでした。神がすべてのことを働かせて益としてくださることを知る者となったパウロのすべての書簡には「私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。」という祈りが必ず捧げられています。パウロのように互いに「私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。」と祈るとともに、不安や恐れに満ちている現代社会において人々に最も必要なのは主の恵みと平安であることを心に据えて、福音宣教の働きが推し進められるように祈ろうではありませんか。