そこで、わが子よ。キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。(テモテへの手紙第二2章1節)

1.ヨハネの福音書1章14節―17節
2.ローマ人への手紙5章17節―21節
3.ヘブル人への手紙4章14節―16節
4.ヘブル人への手紙13章8節―9節

パウロは「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」と、語ってから「私は貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。私は、私を強くしてくださる方によって、どんなこともできるのです。」とどんな状況にあってもこの世や人の知恵や力の及ばない力や心の安定がキリスト・イエスにあって与えられる事を語っていますが、その秘訣は「律法が入って来たのは、違反が増し加わるためです。しかし、罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました。(ローマ人への手紙5章20節)」と語っているように恵みの中に生き続ける中でどんなことがあってもキリスト・イエスにある神の愛から引き離されることはない事を確信しておられたからではないでしょうか(ローマ人への手紙8章38節―39節)。ですから、彼はテモテに「そこで、わが子よ。キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。」と勧めたのではないでしょうか。パウロのように自分のみじめさを思わされるような時、全生涯の罪が取り除かれている事、永遠のいのちが与えられていること、神の子とされていることもすべて恵みによるものであることを、キリスト・イエスにある神の愛の中に生かされていることを忘れずに、信仰の完成者であり死に勝利された恵みに満ちたイエス様を仰ぎ見て生きようではありませんか。