愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚きあやしむことなく、むしろキリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びおどる者となるためです。(ペテロの手紙第一4章12節―13節)
1.ルカの福音書22章31節―62節
2.ヨハネの福音書16章19節―33節
3.ピリピ人への手紙2章6節―11節
4.ペテロの手紙第一1章3節―7節
ご自分がエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを弟子たちに示し始められたイエス様に「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」といさめ始めたペテロにイエス様は「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」 と驚くべき事を話されただけでなく(マタイの福音書16章21節―23節)、ペテロに「シモン、シモン。見なさい。サタンがあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。(ルカの福音書22章31節)」と、「私たちはあなたが神から来られたことを信じます。」と告白した弟子たちに「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありまさい。わたしはすで世に勝ったのです。」と、前もって仰せられたのでした(ヨハネの福音書16章30節―33節)。二度サタンの策略に陥ったペテロでしたが、死からよみがえられたイエス様に再会し、キリストの苦しみは神の栄光を現すためであったことを知ったがゆえに「愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚きあやしむことなく、むしろキリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びおどる者となるためです。」と励ましておられるのではないでしょうか。自分では耐えられない燃えさかる火の試練のように思われても主は真実な方で、耐えられないような試練を与える方ではないことを、試練にも意味があることを、信仰の糧に変えてくださる主であることを忘れないようにしようではありませんか。