主よ、あなたは私を探り、私を知っておられます。(詩篇139篇1節)

1.イザヤ書43章1節―7節
2.イザヤ書45章1節―7節
3.ヨハネの福音書10章1節―16節
4.コリント人への手紙第一4章4節ー5節

モーセは神から約束の地について、そこにどんな民が住んでいるかも知らされていたにもかかわらず(出エジプト記3章8節―10節)、神のことばよりも民の「私たちより先に人を遣わし、私たちのために、その地を探らせよう。私たちの上って行く道や、入って行く町々について、報告を持ち帰らせよう。」という意見に同意した結果、約束の地について悪く言いふらした者のことばを信じ、民は「私たちはエジプトの地で死んでいたらよかったのに、できれば、この荒野で死んだほうがましだ。」などと言って不信の罪を犯したために、ヨシュアとカレブ以外の20歳以上の民、しかもモーセさえも約束の地に入ることができなくなってしまったことを踏まえてモーセは約束の地に入る民に対して「知りなさい。あなたの神、主は、あなたが正しいということで、この良い地をあなたに与えて所有させられるのではない。あなたはうなじのこわい民であるからだ。あなたは、荒野で、どんなにあなたの神、主を怒らせたかを覚えなさい。忘れてはならない。エジプトの地から出た日から、この所に来るまで、あなたがたは主に逆らいどうしであった。(申命記9章6節―7節)」と、民のことをうなじのこわい民、すなわち強情で神の教えに従わない民、と言われたのですが、主は民がどのような民であるかをご存知でありながら(申命記9章13節)、ご自分の民とされ約束の地を与えられたのでした。ヘブル人への手紙11章にはアブラハムにはじまって、モーセや信仰に生きた方々の名前がありますが、旧約聖書に見る彼らの生涯は完全ではありませんでした。ペテロのために信仰がなくならないように祈られたように、私たち各自が抱えている弱さを知っておられ、今日も良い牧者として私たちのためにとりなしておられる恵みとまことに満ちておられる主を信頼し、約束の地、すなわち御国が与えられていることを保証しているみことばをないがしろにせず、主をほめたたえて生きようではありませんか。