キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。(コロサイ人への手紙3章15節)

1.ヨハネの福音書14章22節―27節
2.ローマ人への手紙16章17節―20節
3.エペソ人への手紙2章8節―17節
4.コロサイ人への手紙1章13節―22節

神がアダムとエバを創造され当初、その関係は好ましいものでしたが、アダムが世全体を支配している悪魔の偽りのことばを信じて善悪の知識の木から取って食べたことによって、アダムとエバの関係にひずみが入っただけでなく、彼らの息子カインが自分と自分のささげ物に主が目を留められなかったことに彼はひどく怒り、主から「なぜ、あなたは憤っているのか。なぜ顔を伏せているのか。あなたが正しく行ったのであれば、受け入れられる。ただし、あなたが正しく行っていないなら、罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである。」と警告されたにもかかわらず弟アベルを殺害してしまったのでしたが(創世記4章1節―8節)、その原因は肉にあったのでした(ガラテヤ人への手紙5章19節―21節)。キリスト者であってもパウロがコリントの聖徒たちに「あなたがたの間にねたみや争いがあることからすれば、あなたがたは肉に属しているのではありませんか。そしてただの人のように歩んでいるのではありませんか。」と、信仰者らしからぬ生き方をしていること、その原因が「肉」、すなわちキリストにではなく「私」にあることをも語っています(コリント人への手紙3章1節―4節)。今日の聖句が「キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。」と勧めているように、神の偉大さを体験しながらも、欲に支配されるといつもエジプトを懐かしんでつぶやいたイスラエルの民のようにではなく、心が守られるために、感謝の心を持つために、この世が与えることのできない平和、すなわち十字架の死をもって神との平和を確立してくださり永遠のいのちを与えてくださったイエス様が御霊なる神として内住しておられることを忘れないようにしようではありませんか。