私の兄弟たちよ。何よりもまず、誓わないようにしなさい。天をさしても地をさしても、そのほかの何をさしてもです。ただ、「はい」を「はい」、「いいえ」を「いいえ」としなさい。それは、あなたがたが、さばきに会わないためです。(ヤコブの手紙5章12節)
1.申命記23章21節ー23節
2.伝道者の書5章2節ー7節
3.マタイの福音書5章33節ー37節
4.マタイの福音書23章16節ー22節
ヤコブは今日の聖句の前に貧富の差を、十字架のイエス様について語ってから、主が来られる時まで、すなわち再臨の時まで、イエス様のことを思って耐え忍び、心を強くするように、そのために預言者やヨブのことに言及してから「私の兄弟たちよ。何よりもまず、誓わないようにしなさい。天をさしても地をさしても、そのほかの何をさしてもです。ただ、『はい』を『はい』、『いいえ』を『いいえ』としなさい。それは、あなたがたが、さばきに会わないためです。」と語っていますが、それはイエス様が天をさしても地をさしてもエルサレムをさしても、自分の頭をさしても一本の髪の毛すら、白くも黒くもできないのだから、「あなたがたは『はい』は『はい』、『いいえ』は『いいえ』とだけ言いなさい。それ以上のことは悪いことです。」と、また律法学者やパリサイ人たちが誓いに関して語っていることを非難され、彼らを偽善者(マタイの福音書23章16節―22節)と仰せらたことを受けてのことではないかと思われます。イエス様は私たちと同じように試みに会われた方であることを踏まえておりにかなった助けを受けるために、大胆に恵の御座に近づくようにヘブル人への手紙4章15節―16節は勧めています。罪悪感や罪責感をもたらすような罪や咎、過ちを主に告白することは大切ですが、恵の座であるにも関わらず「これからは・・・」と誓ってしまいがちになるのではないでしょうか。ヤコブが「何よりも」と勧めているように、恵の座ですからローマ人への手紙5章20節が「罪の増し加わるところには、恵みも満ちあふれました」と語っているように、十字架の恵みを忘れないようにするとともに、恵みから落ちないように、みことばによって物事を判断する生活をするように心がけようではありませんか。