金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」(ヘブル人への手紙13章5節)

1.伝道者の書5章10節ー14節
2.コリント人への手紙第二6章1節ー10節
3.テモテへの手紙第一6章6節ー11節
4.テモテへの手紙第二3章1節ー5節

中国の不動産開発の大手企業恒大集団が経営不振に陥ったために多くの投資家たちが押しかけ、投資したお金を失って嘆いている人々の姿が報道されているのを見ながら、ソロモンの「金銭を愛する者は、金銭に満足しない。富を愛する者は収益に満足しない。これもまた、むなしい。伝道者の書5章10節」ということばを思い起こしました。ソロモンは神から与えられた知恵をもって、「人の子の短い一生の間、天の下でする事について、何が良いかを見るまでは、愚かさを身につけていようと考えた。」と、神を認めないこの世の人々と同じ立場で、この世を探索した結果、金銭や富を愛するような生き方はむなしいものであることを語るとともに、「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ、神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。(伝道者の書12章13節)」と結論づけましたが、それは、イエス様が「もしあなたがたがわたしを愛するなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。(ヨハネの福音書14章15節)」と仰せられたことばから、神を愛することを勧めているのではないでしょうか。聖書はお金を持つことを禁じているのではなく、金銭を愛すること、すなわち信仰ではなく、金銭に支配されないように教えてくださっています。パウロは困難な時代になると人々は自分を愛する者、金を愛する者、しかも信仰者であっても神よりも自分を喜ばせるような生き方をしてしまう、と語っています(テモテへの手紙第二3章1節―5節)。イエス様は神を愛し、隣人を愛するように教えられました。パウロは何も持たないようでも、すべてのものを持っています(コリント人への手紙第二6章10節)と言われました。なぜなら、神は私たちに必要なものは与えてくださるという信仰をもっておられたからではないでしょうか(ローマ人への手紙8章32節)。金持ちをうらやみ、金持ちになりたいというような欲に支配されないために、今日の聖句「金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。『わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。』」を心に据えて、なによりも主がいつもともにおられることを感謝して生活しようではありませんか。