神と私たちの主イエスを知ることによって、恵みと平安が、あなたがたの上にますます豊かにされますように。(ペテロの手紙 第二1章2節)

1.イザヤ書431節―7
2.ヨハネの福音書11節―17
3.ヨハネの福音書14章22節―27
4.ピリピ人への手紙4章6節―7節

ペテロはイエス様と三年半ほど寝食をともにし、多くの奇蹟を目にしただけでなく、人々にはたとえで話されたことの真意を教えていただき、「あなたがたは、わたしをだれと言いますか。」という問いかけに「あなたは、生ける神の御子キリストです。」と答えたにもかかわらず、イエス様がご自分がエルサレムに行って、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえられなければならないことを弟子たちに示し始められると、イエス様を引き寄せて「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」といさめるようなことをしましたし(マタイの福音書16章15節―16節及び21節―23節)、「主よ。ごいっしになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」と告白しながら、イエス様が捕らえられると、その後をついて行ったのですが、イエス様が預言されたように鶏が鳴くまでに三度イエス様を知らない、と言ったのでした(ルカの福音書22章33節―34節)。しかし、死者の中からよみがえられたイエス様にお会いしたことによって「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。(ペテロの手紙第一1章3節)」と神がどのような方なのかを、なぜイエス様が死ななければならなかったのかを知る者となっただけでなく聖霊に満たされたペテロは大胆に福音を語る者となったのでした。今日の聖句「神と私たちの主イエスを知ることによって、恵みと平安が、あなたがたの上にますます豊かにされますように。」はペテロの祈りです。私たちの心と思いが守られるために(ピリピ人への手紙4章6節ー7節)、主の恵みとこの世が与えることのできない主の平安の中に生きるための秘訣は、神とイエス様がどのような方であるかをどのように知っているかにかかっているのではないでしょうか。