あなたに向かって、私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。(詩篇123篇1節)
1.ヨハネの福音書16章24節ー33節
2.ローマ人への手紙8章32節―39節
3.コロサイ人への手紙2章20節―3章4節
4.ヘブル人への手紙12章2節―12節
新型コロナウイルスに感染された方や亡くなられた方の数やコロナウイルスによってもたらされるさまざまな影響に人々の目が釘付けになり、世界中が恐怖の中に置かれているのではないでしょうか。コロナウイルスのことを「目に見えない敵」と名付けているのを何度か耳にしながら、「目に見えない」本当の敵は、パウロが「私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。(エペソ人への手紙6章12節)」と語っているように人々の心に不安や恐れを、ヨブを重い腫物をもって苦しめた悪魔ですが、パウロがキリスト者に「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます。(ローマ人への手紙8章15節)」と、キリスト者は世全体を支配し、恐れをもたらす悪魔の支配から解放され、神の御支配のもとに移されただけでなく、神の子とされたものであることを語っています。70人の弟子たちが喜んで帰って来て「主よ。あなたの御名を使うと、悪霊どもでさえ、私たちに服従します。」と報告すると、イエス様は「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました。確かに、わたしは、あなたがたに、蛇やさそりを踏みつけ、敵のあらゆる力に打ち勝つ権威を授けたのです。だから、あなたがたに害を加えるものは何一つありません。だがしかし、悪霊どもがあなたがたに服従するからといって、喜んではなりません。ただあなたがたの名が天に書きしるされていることを喜びなさい。(ルカの福音書10章17節―20節)」と仰せられたことを心に留めて、主の御名によって祈る祈りにはどれほどの力があるかを認識して祈ると共に、永遠のいのちが与えられていることを感謝し、今日の聖句が「あなたに向かって、私は目を上げます。天の御座に着いておられる方よ。」と語っているように、人の知恵や力では解決できない罪や死の力から開放してくださり、天の御座で私たちのためにとりなしていてくださり、この世や人が与えることができない平安を与えてくださる主を見上げて恵みの中に生き続けようではありませんか。