聖書箇所
どうか、望みの神が、あなたがたを信仰によるすべての喜びと平和をもって満たし、聖霊の力によって望みにあふれさせて下さいますように。(ローマ人への手紙15章13節)
<関連聖句>
1.詩篇4篇6節—8節
2.ローマ人への手紙4章19節—5章5節
3.テサロニケヘの手紙 第一1章1節—7節
<メッセージ>
この世が与えることのできる喜びは、欲望を満たす力は持っていても、さまざまな試練や死を目の前にしたとき、一瞬のうちに消えてしまうようなもろさを持っているのではないでしょうか。しかし、聖霊に満たされたペテロが「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生れさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。また、朽ちることも汚れることも、消え行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これはあなたがたのために、天にたくわえられているのです。あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりのときに現されるように用意されている救いをいただくのです。そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。いまは、しばらくの間、さまざまな試練の中で悲しまなければならないのですが、あなたがたの信仰の試練は、火で精錬されつつなお朽ちて行く金よりも尊く、イエス・キリストの現れのときに称賛と光栄と栄誉になることがわかります。あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。これは、信仰の結果である、たましいの救いを得ているからです。(ペテロの手紙 第一1章3節—9節)」と、キリスト者に与えられている望みは、試練や死によって消えてしまうようなものではなく、かえって、やがて死もなく、悲しみもなく、叫び、苦しみもない、御国で永遠に神とともに生き続けることができる(黙示録21章3節—4節)、という望みなのですが、地上のことだけに心が向いてしまうと、試練や苦労に押しつぶされ、心がなえてしまい、元気を失い、疲れ果ててしまうのではないでしょうか。今日の聖句「どうか、望みの神が、あなたがたを信仰によるすべての喜びと平和をもって満たし、聖霊の力によって望みにあふれさせて下さいますように。」は、私たちの想像を絶するほどの多種多様な苦難を体験されたパウロの祈りです。私たちを神のさばきと地獄から救うために私たちの身代わりとなって多くの苦しみを受けただけでなく十字架の刑に服されたイエス様を、死からよみがえられ死に勝利するいのちがあることを証明された神を仰ぎ見て、どんな状態の中にあっても、すべてのことを益としてくださる主がともにおられることを喜んで生きようではありませんか。