聖書箇所
悪い行いに対する宣告がすぐ下されないので、人の子らの心は悪を行う思いで満ちている。(伝道者の書8章11節)
<関連聖句>
1.詩篇73篇1節―20節
2.テモテへの手紙 第一5章24節―25節
3.ペテロの手紙 第二3章3節―10節
<メッセージ>
神から知恵の心と判断する心を与えられたソロモンは「私は心の中で言った。『さあ、快楽を味わってみるがよい。楽しんでみるがよい。』しかし、これもまた、なんとむなしいことか。笑いか。ばからしいことだ。快楽か。それがいったい何になろう。私は心の中で、私の心は知恵によって導かれているが、からだはぶどう酒で元気づけようと考えた。人の子が一生の間、天の下でする事について、何が良いかを見るまでは、愚かさを身につけようと考えた。」と、「天の下」とは、神を考慮しない「地上」、すなわち、この世のさまざまな分野を探求した結果の一つとして「悪い行いに対する宣告がすぐ下されないので、人の子らの心は悪を行う思いで満ちている。」と語っていますが、それは、まさしく現代にも見られる欲に支配された人間社会の現状を語っているのではないでしょうか。ところで、パウロの「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。(テモテへの手紙 第一 2章4節)」ということばに悪い行いに対する宣告がすぐに下されない理由があるのではないでしょうか。ソロモンは世のすべての分野を探索して出した結論は「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。神は善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。(伝道者の書12章13節―14節)」と言うことでした。ところで、エレミヤ書17章9節は「人の心は何よりも陰険で、それは直らない。だれが、それを知ることができよう。わたし、主が心を探り、思いを調べ、それぞれの生き方により、行いの結ぶ実によって報いる。」と語っています。ですからイエス様はニコデモに「肉によって生まれた者は肉です。御霊によって生まれた者は霊です。あなたがたは新しく生まれなければならない、とわたしが言ったことを不思議に思ってはなりません。(ヨハネの福音書3章6節―7節)」と仰せられました。神から宣告が下る前に、多くの人々が直らない心をまったく新しくしてくださるイエス様に出会うことができるようにとりなして祈るとともに、全生涯の罪を取り除いてくださった主が喜ばれるように生きようではありませんか。
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