テモテへの手紙 第二2章8節
私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストをいつも思っていなさい。
<関連聖句>
1.ヘブル人への手紙4章14節―16節
2.ヘブル人への手紙12章2節―3節
3.ペテロの手紙 第一2章3節―9節
<メッセージ>
私たちには記憶力があるので、イザヤ書43章18節が「先の事どもを思い出すな。昔の事どもを考えるな。」と語っているにもかかわらず、問題や試練が臨むと、「何の喜びもない。(伝道者の書12章1節)」とか「昔は良かった」と過去の栄光を思い出すかと思うと、過去の間違いや罪に悩まされ、自分に落胆し絶望的な思いに陥ってしまうようなことがあるのではないでしょうか。
パウロはキリスト者になる前、自分の考えでナザレ人イエスの名に強硬に敵対すべきと考えて多くの聖徒たちを牢に入れたり、聖徒たちが殺されるときには賛成の票を投じたり、聖徒たちを罰したり、強いて御名をけがすことばを言わせようとするようなことをして教会を迫害していましたが、キリスト者となり使徒としての務めが与えられたパウロは「うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。ですから、成人である者はみな、このような考え方をしましょう。もし、あなたがたがどこかでこれと違った考えをしているなら、神はそのこともあなたがたに明らかにしてくださいます。」と過去に生きるのではなく「私は使徒の中では最も小さい者であって、使徒と呼ばれる価値のない者です。なぜなら、私は神の教会を迫害したからです。ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです。」と、「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストをいつも思っていなさい。」と勧めているだけでなく、恵みとまことに満ちたイエスさまをいつも思って生きたように過去はキリストによって処理されていることを心に留めてパウロと同じようにイエスさまがどのようなことをしてくださったのかをイエスさまによって恵みとまことが実現したことを思い起こし決して罪に定められることがないこと(ローマ人への手紙8章1節)を感謝して生きようではありませんか。