伝道者の書3章1節

天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。

<関連聖句>

1.詩篇73篇1節―26節
2.ローマ人への手紙11章33節―12章2節
3.ペテロの手紙 第二 3章3節―10節
4.黙示録2章8節―11節

<メッセージ>

今日の聖句の後「生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。植えるのに時があり、植えた物を引き抜くのに時がある。殺すのに時があり、いやすのに時がある。くずすのに時があり、建てるのに時がある。泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある。石を投げ捨てるのに時があり、石を集めるのに時がある。抱擁するのに時があり、抱擁をやめるのに時がある。捜すのに時があり、失うのに時がある。引き裂くのに時があり、縫い合わせるのに時がある。黙っているのに時があり、話をするのに時がある。愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦うのに時があり、和睦するのに時がある。(伝道者の書3章2節―8節)」と、人がこの世にあって経験する両極端の状況が書かれていますが、通常人はその両極端の間を行ったり来たりしながら安定感のない生きかたをしているのではないでしょうか。

しかし、イエス様は「ただ、自分の敵を愛しなさい。彼らによくしてやり、返してもらうことを考えずに貸しなさい。そうすれば、あなたがたの受ける報いはすばらしく、あなたがたは、いと高き方の子どもになれます。なぜなら、いと高き方は、恩知らずの悪人にも、あわれみ深いからです。あなたがたの天の父があわれみ深いように、あなたがたも、あわれみ深くしなさい。(ルカの福音書6章27節―29節)」と、神がどのような方であるかを考えるなら、世の人々とは違った生き方ができることを語っています。

アサフは神をないがしろにしている世の人々をみて憤慨し苦悩しましたが、神の聖所に入った時に悟りを得たことを語っています(詩篇73篇1節―22節)。ペテロの手紙 第一 5章10節は「あらゆる恵みに満ちた神、すなわち、あなたがたをキリストにあってその永遠の栄光の中に招き入れてくださった神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動のものとしてくださいます。」と、苦しむことにも意義があることと「苦しみのあと」と、今日の聖句が「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。」と語っているように、時があることを語っています。

私たちが遅いと思っても主の救いが遅れることはないことを心に留め(イザヤ書46章13節)、箴言3章5節―6節が「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りにたよるな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」と勧めているように、すべての営みの背後に私たちには理解できない神のご計画があることを認めて生きようではありませんか。」