万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。(ペテロの手紙第一4章7節ー8節)
1.ヨハネの福音書15章9節ー17節
2.ガラテヤ人への手紙5章13節ー26節
3.コロサイ人への手紙3章9節ー14節
4.テモテへの手紙第一2章1節ー6節
ペテロは「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。」、万物には終わりがあることを語っていますが、それはイエス様が世の終わりについて言及されたことによります(マタイの福音書24章3節ー14節)。ところで、万物の終わりが近づいているとき、キリスト者はあわてたり、恐れたりするのではなく、祈るように勧めていますが、「祈りのために、心を整え身を慎みなさい。」と、祈る時の留意点を語ってから、「何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからで互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。」と、優先すべき留意点を語っています。十字架に架けられたイエス様は人々からののしられたり、あざけられただけでなく、いっしょに十字架にかけられている二人の犯罪人からもののしられたのですが(マルコの福音書15章29節ー32節)、イエス様は「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」ととりなして祈られ、神の愛を示されたのでした。すると、「あなたはキリストではないか。自分と私たちを救え」と続けて悪口を言っている犯罪人に対してもうひとりの犯罪人は「おまえは神をも恐れないのか。おまえも同じ刑罰を受けているではないか。われわれは、自分のしたことの報いを受けているのだからあたりまえだ、だがこの方は、悪いことは何もしなかったのだ。」とたしなめてから、「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください。」と申し上げると、イエスさま「まことに、あなたに告げます。あなたはきょう、わたしとともにパラダイスにいます。」と、希望を与えられたのでした。ペテロはイエスさまのことを三度知らない、と言いましたが、死からよみがえられたイエス様の方からペテロにご自身を現されたのでした。神の愛を知ったペテロが勧めているように神の愛をもって互いに祈るようにしようではありませんか。
