わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。(ヨハネの福音書15章12節)

1.ヨハネの福音書13章1節ー26節
2.ローマ人への手紙4章25節ー5章11節
3.ガラテヤ人への手紙5章13節ー15節
4.テモテへの手紙第一6章2節ー6節

律法の専門家が「先生。律法の中で、たいせつな戒めはどれですか。」と尋ねると、イエス様は彼に対して「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これが大切な第一の戒めです。『あなたのとなり人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じように大切です。律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。(マタイの福音書22章35節ー40節)」と、そして、弟子たちには「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」と仰られたのですが、「愛する」という動詞はギリシャ語の「アガパオ」すなわち神の愛で神を愛し、神の愛で隣人を愛するように仰せられたのでした。イエス様はたらいに水を入れて弟子たちの足を洗われ、彼らに対する愛を示されたのですが、足を洗う、と言う仕事は当時、奴隷の仕事でした。しかも足を洗うためには膝を折って自分を低くしなくては洗えません。神の愛は聖霊によって私たちの心に注がれていますから、神の愛に生きているかどうかは人間関係において明らかにされるのではないでしょうか。神の愛をもって互いに愛することができるのはキリスト者であることを、主が願っているように生きるためにイエス様が弟子たちにどのように愛を示されたかを忘れずに生きようではありませんか。主が願っているように実践できずに聖霊を悲しませてしまった時(エペソ人への手紙4章30節)、自分を責めるよりも十字架の恵みを、私たちが失敗して取り去られることのないキリスト・イエスにある神の愛を思い起こそうではありませんか(ローマ人への手紙8章38節ー39節)。