聖書箇所
人の語ることばにいちいち心を留めてはならない。あなたのしもべがあなたをのろうのを聞かないためだ。(伝道者の書7章21節)
<関連聖句>
1.箴言14章15節
2.ローマ人への手紙16章17節―18節
3.ヤコブの手紙3章2節―9節
<メッセージ>
この世はさまざま言葉が行き交う中、何が真実なのかを見極めるのが難しい社会になりました。イエス様が弟子たちに「あなたがたは、わたしをだれと言いますか。」と尋ねたので、ペテロが「あなたは、生ける神の御子キリストです。」と答えると、イエス様は「バルヨナ・シモン。あなたは幸いです。このことをあなたに明らかに示したのは人間ではなく、天にいますわたしの父です。」と言われましたが、イエス様がエルサレムで、長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならないことを弟子たちに示されると、ペテロがイエス様を引き寄せて「主よ。神の御恵がありますように、そんなことが、あなたに起こるはずはありません。」といさめると、イエス様が「下がれ。サタン。あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている。」と仰せられたように(マタイの福音書16章15節―16節及び21節―23節)、語られていることばが神からのものなのか、サタンからのものなのか、肉の思いによって話されていることばなのかを見極めなければならないことを今日の聖句「人の語ることばにいちいち心を留めてはならない。あなたのしもべがあなたをのろうのを聞かないためだ。」は、示しているのではないでしょうか。40年ほど前になると思いますが、イスラム教の集いに、イスラム教徒たちのために祈り、伝道しておられたスウェーデンのフエーベリ牧師は招待されましたが、彼が講壇に立った途端にイスラム教のリーダーが「イエスは、信じる人々はたとい毒を飲んでも決して害を受けない、と言っていますから、今この水に毒を入れますから飲んでください。」と言いましたが、フエーベリ牧師は「確かにイエス様はそのように言われましたが、この毒水を飲むように今言っているのは主ではなくあなたなので、飲みません。」と答えられたことが当時キリスト者の間で話題になりました。イエス様も悪魔がみことばをもってイエス様を試そうとしましたが、イエス様はみことばをもって悪魔の誘惑を退け勝利したのでした(マタイの福音書4章6節―7節)。私たちの心が守られるように、人のことばに振り回されないように、この世と調子を合わせず、みことばの真理に立って生きようではありませんか。